成川哲夫さん(スペクトルマン)を追悼して
2010年 01月 06日
1970年代前半に特撮テレビ番組「スペクトルマン」で主演の蒲生譲二(がもう・じょうじ)役をされていて、
私は毎週楽しみに観ていました。
83年からは成道会を立ち上げ、空手指導に携わっていたそうで、テレビで姿を拝見することは
なかったものの、思い出深い俳優さんでした。
謹んでご冥福をお祈りするとともに、
スペクトルマンのDVDBOXを買ってしまいました。
スペクトルマンに出演していた成川哲夫さん
蒲生譲二は公務員という設定なのに、この派手なファッションはなんなんでしょう(笑)
同様のことが女性メンバーにも言えますが。
ストーリーは・・・高度な文明を持つ平和な惑星Eを追放されたゴリ博士とラーは、地球征服を企て、
環境汚染をも利用し、未曽有の怪獣テロを次々と敢行する。それを阻止するため、ネヴュラ71遊星から
地球に派遣されたスペクトルマン(蒲生譲二が変身)が、様々な怪獣と戦う。
最初、タイトルは「宇宙猿人ゴリ」という、対戦相手の悪役の名前でした。
次に、「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」、最終的に「スペクトルマン」と、なんと3回も変わりました(笑)
左が「ゴリ」博士、右が部下の「ラー」・・・ゴリラを分解した名前(笑)
ラーは、ちょくちょく地球上に降りてきてコスプレを見せてくれます。
かわいいポンチョ姿のラー
スペクトルマンこと蒲生譲二が所属するのは「公害Gメン」(のちに怪獣Gメンに変更)。
この番組は、公害問題、交通事故問題、教育問題、臓器移植など、子供向け番組にしては
ハードなテーマが折り込まれていました。
裏番組の「巨人の星」よりも視聴率が高かったこともあったそうです。
蒲生譲二は、ネヴュラ71の指示がないとスペクトルマンに変身できません。
また、変身している場面を人間に見られたら、ただちに破壊されるという厳しい立場。
幼い頃に観ていた為、内容が良く理解できなかったものが多いのですが、
知能が高くなる手術をした犬や人間が怪獣になってしまう話や、地球に追放された魔女に
恋をした絵描きの話などが印象的でした。
今観ると、特撮技術はアレですが、ストーリー的には考えさせられるものも多いです。
けっこう怪獣にやられてたり、倒すまでにエネルギーを使い果たしていたことに同情してしまいます。
怪傑ライオン丸(これも好きでした)に蒲生城太郎役で出演する成川さん
仕方のないことですが、私が幼い頃好きだった俳優さんがどんどん亡くなっていき、さみしい限りです。
DVDを買って、在りし日の素敵な姿を忍んでいるのでした