ネタバレDVD鑑賞記「里見八犬伝」
2010年 01月 26日
今やすっかりカワイイおばさん。昔はミステリアスな雰囲気のかわいさだったような・・・。
などと思って、彼女が主演した「里見八犬伝」を久しぶりに見てみたのであります。
監督:深作欣二 主演:薬師丸ひろ子、真田広之 出演:夏木マリ、萩原流行、千葉真一、京本政樹 他
1983年12月公開 角川映画
ネタバレするあらすじ
【ことのはじまり】・・・正確さに欠くけどだいたいこんな感じA^^;
城主蟇田かねさだは、毒婦玉梓(夏木マリ)の意のままにふるまい、民衆は飢えに苦しんでいた。
それを里見義実が征伐し、城に火を放った。
かねさだを取り逃がした義実は、飼い犬八房に、「かねさだの首を取ってきたら娘の伏姫を差し出す」
という約束をした。「八房は、普通の犬ではございません」と、焦る伏姫。
なんと、本当に首を取ってきてしまった八房。
うそをつくわけにいかない、と、伏姫と八房は一緒に出て行った。
しかし、鉄砲隊は八房を撃ち、それをかばった伏姫が撃たれてしまう。
その瞬間、伏姫の体から仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌と書かれた8つの光る玉が飛び出し、
「100年後、この玉を持つ者たちが子孫を助けるだろう」と予言して伏姫は息絶えた。
それから100年・・・悪霊に仕え、不死身の妖怪となった玉梓は、かつての里見家への恨みを抱いて
館山城に攻め入り、一族を虐殺した。ただ一人生き延びた静姫(薬師丸ひろ子)の前に、
仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の各字を刻んだ玉を持った8人(八犬士(千葉真一他))が集まり、
静姫を叔父の城に無事に送り届けようとする。しかし、玉梓一族は、妖怪を送り込んで静姫を
捕らえようとする。
八犬士は妖怪軍団の巣窟へ攻め入り、激闘の中で次々と命を失っていく。
そんな中、親兵衛(真田広之)と静姫は観音様の姿で現れた伏姫(声:松坂慶子)にもらった弓矢で
玉梓を倒すことができた。
親兵衛に守られて叔父の城にたどり着いた静姫は、そこで親兵衛と別れたものの、
馬に乗って城を抜け出し、八犬士の墓を作っていた親兵衛の元に行く。
それぞれ馬に乗ってどこまでも一緒に走っていく二人・・・・。
感想
ベースは滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」ですが、原作もこんなに妖怪とか出てくるんでしたっけ?
それはさておき、この映画は面白いです。八犬士はそれぞれの因縁で引き寄せられてきますが、
血のつながらない兄妹でラブラブとか、蛇に気に入られるから誰にも愛されずに暗殺者になったとか、
抱えている事情も興味深いものがあります。
若い頃の真田広之はかっこいいし、千葉真一もアクションビシバシ、志穂美悦子はきれいで強い、
京本政樹は美しい、岡田奈々はかわいい
悪役も、夏木マリ、目黒祐樹、萩原流行と、魅力的な方々を揃えています。
ただ、暗闇でのシーンが多く、船虫だかムカデだか妖怪の形がよく見えないのが残念。
肝心の薬師丸ひろ子は、泥だらけになったり川を流れたり体当たりで演じていて、
アイドルなのに、よくやったと思います。また、真田広之とのラブシーンが結構長いのもビックリ。
真田さん演じる親兵衛とは、最初は敵対していたのに、だんだんと愛情に変わっていく過程がいいです。
叔父さんのお城で、大勢いる中で「しんべえ~」と叫んじゃうのは、居合わせた人がビックリしますよ(笑)
最後、「どこまでも親兵衛と一緒に行く」という静姫の言葉にためらっている親兵衛に、
八犬士のお墓から、それぞれ励ましの声が聞こえてくるシーンに感動しました。
この映画は136分、結構長いけどそれを感じさせません。