パートが休みの日、テレビを見ていたら我家の裏の家の人から電話がありました。
「お宅のペットが脱走してうちの前にいるから、捕まえに来て!」
我家のプレーリーはちゃんとオリの中で遊んでいるので、
「こりゃ、もう一匹増えるのか? 一匹増えようが2匹増えようが、どうってことないし」
と、張り切って軍手を2枚重ねてはめて、「そいつ」を捕まえに行きました。
現場に着くと、そこに居たのは丸っこいプレーリードッグではなく、細長い「フェレット」でした。
「おばさん、これ、「フェレット」ですよ。うちが飼ってるのは「プレーリードッグ」で・・・」
「なんでもいいから、早く捕まえてちょうだい!」
・・・・確かに、散歩させてると「それは何ですか?」「フェレットですか?」と、
よく言われてました。おばさんも、私が飼ってるのは犬や猫ではない何かという認識だったのでしょう。
取り敢えず、初めてさわるフェレットを、どこをどう持っていいのかわからないけど、
何とか捕まえて家に連れて帰りました。
連れて帰ったのはいいものの、フェレットは肉食ということを何となく知っていたので、
プレーリーのオリに入れるわけにいかず、ダンボールの中に入っててもらいました。
【正面から見ると、何ともかわいらしい顔をしています。】
脱走したのか、捨てられたのか?・・・脱走したのなら、飼い主さんが探しているだろうから、
届出が出ていないかいろいろな機関に問い合わせてみました。
警察に電話した時はとても緊張しました。
「事件ですか、事故ですか?」と聞かれ、「フェレットを拾ったんですけど・・・」
「拾得物ですね」「と言うか、動物なんですけど・・・」「はぁ?」
結局、しばらく我家で飼ってみることにしました。
飼育本を買ってきて、餌や生活環境について調べていると、なんと!フェレットがうさぎをくわえている
絵が描いてあったのです。うさぎをくわえるんじゃ、プレーリーなんてもっとアブナイ・・・と、
一緒に飼うことは断念しました。
体の大きさからして、一緒に遊ばせても大丈夫だろうと思っていましたが、フェレットがプレーリーに
かみついて、プレーリーが「キッ!」と叫んだ時がありました。あれは甘噛みとかじゃれているのではなく、
動物の本能だったのですね。
【ダンボールから脱走してプレーリーの寝床を占領!】
フェレットはダンボールハウスが気に入らないようで、プレーリーをオリから出して遊ばせている隙に、
脱走してプレーリーのオリの中に入ってきてしまいます。
また、お気に入りの物があると「秘密基地」に隠しておく習性があり、ミンクの尻尾がついたキーホルダー、
エサ少々、小さい人形などをどこからか見つけて隠していました。
【「こんな柵を置いたってムダさ・・・」】
【フェレットの生態 思い出話】
フェレットを捕まえてきて、まずはぬるま湯のお風呂に入れました。水にぬれるのをいやがるプレーリーに
対して、フェレットは洗われるのは全然平気そうでしたが、ドライヤーの熱風が苦手なようでした。
逆にプレーリーは、なでながらドライヤーで乾かしてあげると、恍惚の表情で今にも寝てしまいそうに
なります。
プレーリーのうんちは、フットボール型のころころしたもので、あまりにおいはなく、素手でつかんでも
全然汚い感じがしません。それに対してフェレットのうんちは、黄土色で細長く、水気があります。
素手でつかむなんてとんでもない(笑)
うんちは、住家の端の方や角にするので、シートを敷いておくのですが、脱走した時にしたうんちが
ひからびて床にこびりついているものが引越しの時に発見され、荷造りのバイトに来ていた人達に
いやがられていました。
フェレットはへんなダンスを踊ります。ぴょこたんぴょこたん飛び跳ねるのを初めて見た時、
狂ったのかと思いました。遊んで欲しい時やうれしい時に踊るようですが、見慣れるとかわいいものです。
寝る姿勢は、丸まっている時もあれば、ダンボールに作った出入口から上半身を出して、
イナバウアーのように反って寝ている時もあります。初めて見たときは、死んだかと思ってびっくりしました。
いつの間にか足元に寄ってきていて、出勤前の私の足に噛み付いてストッキングを伝線させたり、
(甘噛みとはいえない強さでけっこうよく噛み付くので、それが原因で捨てられたかなと思ったりもしました)
私に足先を踏まれて「ぎゃぁぁっ」と、人間のような悲鳴をあげたりしました。
【飼い主決定】
私の職場で、フェレットを拾って飼い主を募集しているという話をしたところ、名乗りをあげた人がいました。
新婚の男性で、休日に奥さんと一緒に我家にフェレットを見に来て、気に入ってくれたのでした。
フェレットを渡すときは、ちょっぴりさみしかったけど、プレーリーたちに「バイバイだよ」と言ってみても、
「せいせいするう~」という感じでした。確かに、彼らにしたらオリの中に勝手に入られたり、寝床を横取り
されたりと、迷惑な侵入者でしかなかったのですから。
その後、フェレットはかわいい名前をつけてもらい、立派な2階建てのオリに住んで幸せそうに暮らして
います。めでたしめでたし。
兵庫県では専用庭付きマンションで割と気ままにガーデニングを楽しんでいました。
こちらでは、マンション高層階の狭いベランダに植木鉢を並べて、
(前の所から持って来ました)景色と合わせて楽しんでいます。
このタイトルは、ベランダから見える東京タワーを花で飾るというイメージですが、
昨年から育てている「サンパラソル」がぼちぼち咲いてきた程度で、
つぼみが全然付いていない時計草、発芽したばかりのひまわり、まだまだこれからの朝顔・夕顔など、
東京タワーを飾れる日は遠い・・・です。
赤い東京タワーが素敵です。
以前住んでいた家の庭のアーチにからませた時計草です。
何となく「ぎょっ」とする花ではないですか?私は好きですけど。